2015年06月06日

虫(から)の知らせ

先日、近所で虫取り網を持った少年を見かけ、
10年以上も前に出会った、素敵な光景を思い出しました。

次男がまだ幼稚園生の頃の、夏の出来事です。

夕方、外で青虫を見つけた次男。
葉っぱの上に乗った青虫を持ち帰り、「飼いたい」と言いました。

その時は、すぐに飼育ケースを見つけられず、
取り敢えず、砂場用の黄色いバケツに青虫を入れることにしました。
そのバケツには、小さな穴が沢山あいたフタが付いていたので、
葉っぱを多めに入れてフタをして、ケースが見つかるまでという事で、
外に置いておくことに。

その後、私は青虫の事をすっかり忘れていました。
それから何週間か経ったある日の夕飯の支度中、
フト青虫の事を思い出し、
息子に「青虫入れたバケツどうなっているんだっけ?」と聞きました。

息子はハッとした様子で、
「忘れてた!」と、慌ててバケツを見に外に飛び出しました。
あの後数回は葉っぱを入れてあげていたそうなのですが、
息子もしばらく忘れていた様子。
可愛そうな事をしてしまったと、申し訳ない気持ちになりながら
恐る恐るバケツのフタを開けてみました。

「アレ?いないよ。」
その瞬間、私たちは
「あぁぁぁー!」と
声を上げました。

青虫が、バケツの中できれいなアゲハチョウになっていました。
それも、フタの小さな穴に足をかけてつかまって...。
一瞬何が起きたのか理解できない私たちでした。

あれから一体何日経ってしまっていたのだろう。
バケツの中に閉じ込めてしまって、
えさをあげるのも忘れてしまっていたのに、
生きていてくれました。
そして立派に蝶に成長してくれて...。
ゴメンネ。

「お母さん、アゲハチョウの幼虫だったんだね。」
「生きてたね、すごいね」
「すごい、すごい」

すっかりしょげていた息子の、あの驚いた顔。
そしてホッとしたような嬉しそうな顔。
きれいな羽のチョウに暫く見とれていました。

穴あきのフタのおかげで酸欠にもならず、
雨が吹き込んで水もあったのかもしれません。
きっとバケツの内側をよじ登って、フタの裏側部分で蛹になったのでしょう。
凄い本能(生命力)だと思いました。

フタをそっとゆすると、何回か羽を広げるようにふわっと伸びをしてから、
静かにすーっと空へ舞い上がり、
まるで「サヨナラ」とでも言うように、私たちの頭上で旋回して、
そして、夕焼けの空へ消えていきました。

感動と興奮とで、ただただ唖然としながら、
私たちはしばらくチョウが飛んでいった空を眺めていました。

後から調べてみたら、
あの蝶は、「ナミアゲハ」だったようです。

ダウンロード.jpg
画像お借りしました。

キアゲハにも似ているのですが、
あおむしの様子からすると(緑一色)、
恐らくナミアゲハだったのだろうと思います。

私が青虫の事を思い出したあの瞬間、
あれは、チョウからの知らせだったのかも知れません。
あの絶妙なタイミングったら、
「準備オッケー」の合図としか思えない。^^

懐かしい思い出です。
息子もあの時の事を覚えていました。
今じゃ虫を怖がる、ヘタレ高校生に育っているのが実に残念〜。







posted by マメコ at 11:53| Comment(2) | 徒然・・・ | 更新情報をチェックする