2011年09月25日

抽出溶媒「BG」について考えてみた話

昨日の「抽出溶媒BGに対する疑問」の続きです。

植物エキスの抽出のための溶剤は、アルコール・エタノール・BG(1.3ブチレングリコール)が一般的だと言われています。
アルコールに刺激を感じる人は、「BG抽出の方が保湿作用もあり、刺激も少なくオススメ」と言う認識が、手作りコスメ材料のショップさんにも、使用している方々のレビューでもあるように感じます。
それほどBG(1.3ブチレングリコール)はポピュラーで安全な溶剤だと、私もついこの前までは思っていました。
なので、アルコールを試さずに、初めからBGを使っていました。

例えば私がよく利用するショップでのBG(1.3ブチレングリコール)の説明。
保湿成分のカテゴリーにこのBGはあります。

無色・無臭、多価アルコールの保湿剤。おだやかな殺菌効果があり、グリセリンやアルコールよりも肌にマイルド。いろいろな原料を混ぜ合わせる力を持っているため、市販の化粧品にも非常によく配合されます。
またハーブや生薬などを10〜15%入れて1ヶ月ほど置いておくと、植物エキスを抽出したチンキになります。


またもうひとつのお店では、

無色透明の液体で、グリセリンよりもサラっとしたベタつきの少ない保湿剤です。
非常に多くの化粧品に保湿剤、溶剤等の目的で配合されています。
抗菌性もあり、他の防腐剤と併用すると相乗効果があります。
水・アルコール・脂肪酸の分散性が優れており、安定した状態を保ちます。
化粧水、乳液、クリーム、植物の抽出剤、医療用としても使われています。
手作り化粧品の保湿剤としては全体量の5〜10%程度の配合して下さい。
(防腐剤として使用する場合は30%


私はこれらの説明文を読み、いかにもBG(1.3ブチレングリコール)が優しいとの印象を持ってしまいました。
ところが、先日ふと目にしたのが、BGは所詮石油製品であり、決して肌には安全ではない云々とういう記事。
ん?
BGが石油系?
ちょっと待ってくださいな。。。

アルコールより刺激がない=てっきり植物系だと思ってました。
肌が弱くてアルコールがダメな人が、石油系の溶剤を使って大丈夫なんだろうか?
次々と疑問が浮かんできました。
私は老化肌だけど肌自体は丈夫で、アレルギーは特に起きてはいません。
でも、老化肌にそれを使い続けていいのかちょっと心配になったのです。
化粧品は毎日毎日同じところに塗り続けるものだから、考えてみたら怖いなとも思うのです。

色々調べていくと、BG(1.3ブチレングリコール)には、石油由来とサトウキビ由来のものとがあることがわかりました。
「BGについては鉱物由来・植物由来共に表示が同じ事が問題だ」との記事も見かけました。
つまりBGに関しては、石油系でも植物系でも特に表示が義務付けられていないという事です。
グリセリンには表示の義務があるのに、BGにはない。
どうしてなんでしょう?
紛らわしいですよね。植物由来だと勘違いしてしまいます。

実際上記の2件のショップさんは、グリセンリンについては植物性と表示がありますが、BGについては何の表記もありませんでした。

先日図書館で石けんの本を探していた時ふと目に留まり手に取った本。



安全な化粧品選び 危ない化粧品選び 西岡 一著

開いたところが、たまたまBG(1.3ブチレングリコール)のページでした。
まるで「きちんと調べなさいよー」と言われているかのよう。
これはもう放ってはおけないので、借りてきました。^^;

この本によりますと、肌の老化には活性酸素がからんでおり、化粧品の成分ではパラベン、フェノキシエタノール、BG(1.3ブチレングリコール)などがいずれも活性酸素を発生させる、とあります。

天然成分といわれる植物エキス約150種類を調査したところ、その中のいくつかが活性酸素を発生させる事がわかったそうです。
植物成分なのに何故だ?と思いながらさらに実験を重ねていくと、活性酸素を発生させる犯人は、天然成分をエキスとして抽出するときの「溶媒」だったことを突き止めたのだそうです。

本文より

抽出溶媒は天然成分を抽出する工程には絶対に必要なものです。
たとえば植物成分配合と言っても、絞ったりすりおろした植物がそのまま入っているわけではありません。
何らかの溶媒を使用して、成分のみをエキスとして抽出します。
わかりやすく言えば溶媒となる液の中に植物を浸し、出来た上ずみ液をすくうようなものです。
抽出溶媒として、水、熱湯、アルコールなどが使用されている天然成分からは活性酸素は出ません。
でも、フェノキシエタノールやBG(1.3ブチレングリコール)などが使われた場合には、活性酸素が発生するのです。 
  

転載ここまで

これは私にとって衝撃でした。
今現在も多くの手作り派の皆さんが、肌に優しいと信じて使っているだろうBGが、
老化の大敵「活性酸素」の発生源だったとは...。
ただ、この本は2000年5月に発行されたものなので、最新の情報ではないことは付け加えておきます。
最新のBG事情、抽出溶媒についてもう少し知りたいものです。

この本は化粧品に含まれる化学物質の危険性について注意を促し、また最近の自然派化粧品信仰の危険性についても書かれています。

天然成分は果たして安全か?
天然成分の落とし穴など。

今回私が抽出に使ったプロバンジオール。
これはとうもろこし由来の植物性と明記されているので、安全だと信じたいものです。

手作り化粧品でトラブルが起きたとしても、それこそ自己責任です。
知識がなくてもショップのレシピや本を参考に、化粧品は意外と簡単に作れてしまいます。
安全&安価が魅力なのと楽しいので手作りに励んでいますが、思わぬところに落とし穴があるかも知れません。
今回そんなふうに思いました。
やっぱり成分は要チェック!ですね。

只今上記のショップさんに、BGは植物由来か鉱物由来かを問い合わせ中です。


追記:2011.9.26
ショップさんから返事が来ました。
素早い対応に感謝します。
マンディームーンさんも、カフェ・ド・サボンさんも扱っているBGは鉱物由来とのことでした。
カフェ・ド・サボンさんからは、植物由来が希望であれば「プロバンジオール」をおすすめしますとありました。
これからの抽出には、アルコールかプロバンジオールを使っていこうと思います。

追・追記:2014.10.31
※BGには石油系と植物由来と両方あります。
現在マンディームーンさんでは、植物由来のBGも取り扱いされています。






posted by マメコ at 10:02| Comment(2) | スキンケア | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
BGでもサトウキビ由来のものもありますよ。
http://www.kak.co.jp/haiproduct/products/detail.php?product_id=79
これはエコサートにも登録済みのものです。
ナチュラルコスモという化粧品ブランドのブランドマネジャーなんですが、うちはこれを使用しています。
Posted by たっくん at 2014年10月31日 14:53
たっくんさん。

私がよく利用するお店でも、植物由来のBGが入手出来るようになりました。
書き加えておきます。
ご指摘ありがとうございました。
Posted by マメコ at 2014年10月31日 16:41
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